やるぜ!ハッカソン Lab.it #01

やるぜ!ハッカソン Lab.it #01

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2018.02.24-25 @ 富士忍野

スマートスピーカーハックとLab.it LP制作

LOWCALのハッカソン「Lab.it(ラビット)」その記念すべき第一回を開催しました!

開催地は山中湖と河口湖の間に位置する、ポイントバケーション富士忍野。
部屋の窓から富士山を一望できるこの地に、いつもはまったく別の業務を行っている11人のメンバーが、部署や業種の垣根を超えて一同に集いました。

山梨の雄大な景色を臨む富士忍野

今回は2つのグループに分かれて、事前に決めた課題にそれぞれが取り組みました。

Aグループが取り組むテーマはスマートスピーカーハック。
持ち込んだアレクサ端末(Amazon Echo)のスキル開発にチャレンジします。
一方Bグループは今まさにご覧になっているLab.itのWEBサイトそのものと、レポートの制作と実装開発を行いました。

※スキルとは、個人で開発や配布することができるアレクサ用のアプリケーションのことです。

与えられた制限時間は9時間。
果たして、どんなものづくりが繰り広げられるのでしょうか!?

アレクサ、何作ろう? Aグループの方向性決め

Aグループでは、当日までにメンバーそれぞれが考えてきたアイデアを持ち寄り、今日の開発の方向性を決める打ち合わせから始まりました。
普段はお互いに関わることのないデザイナーやエンジニア同士が共通のテーマに取り組むことで、一人一人では全く予想していなかったようなアイデアや解決策が生まれ出てくるのがハッカソンの面白いところですよね。

ライフサポート、麻雀の符計算、ゲーミフィケーション、そしてAIの活用…。

まずはアレクサと基本的なコミュニケーションができるように、シンプルな呼びかけに対して応えるという基本の仕組みから試すことにしました。

ほげほげしゃべるアレクサ

おお! アレクサが設定した通りにしゃべった!!

準備万端!Bグループのスタートダッシュ!

一方、BグループではLab.itのWEBサイトとレポート(本記事)の制作に取りかかります。

ハッカソンのタイムライン上では、作業が開始してからまだ数分しか経っていませんが、BグループはSlackやScrapboxのコミュニケーションツールを活用して、当日制作をするうえでのキーポイントとなる検討を事前に済ませていたのでした。
なので現地ではデザインのブラッシュアップや実際の実装化とチューニングに時間をかけられます。
これまでに散々コミュニケーションをしていたので、阿吽の呼吸で着々と作業が進行していきます!

当日までに夜な夜な検討/今日やること

12人目の参画者

残念ながら当日に現地まで来ることができなかったメンバーもテレワークで参戦!
その場にいるメンバーに一歩も譲らぬ存在感を発揮し、デザイン作業をガシガシ進める12人目の参画者。

自由なワークスタイルを気軽に試験導入できるのもハッカソンならではです。
アレクサも機嫌よくしゃべり、会場は賑やかです!

11+1人 with アレクサ

アレクサのできることとできないこと、Lab.itでできること

検証とプロトタイピングが進むごとにメンバーとアレクサの親密度が上がり、スキルとしてできること・できないことが分かってきました。

使用したツールとサービス

Alexa Skills Kitコマンドラインインターフェース(ASK CLI)
アレクサのAPI群を管理するためのツール
AWS Lambda
サーバレスでコードを実行出来るコンピューティングサービス

分かってきたこと

  • attributeの機能で、サーバーやDBを使わなくてとも一時的なデータ保存が可能
  • モーニングコールのように「毎日決まった時間に起動」はできなそう?
  • 一回ごとにタイマーをセットして「5時間後に特定のアウトプット」は可能
  • 一つのスキルに複数機能を実装しようとすると競合が発生する?

制作と開発だけがハッカソンじゃない

ところで今回のハッカソンで何をするかを決定するために、事前にアイデアソン(企画会議)を開催しました。

そこにどんなスキルとどんな興味関心を持った人が集まるかは事前には分からないので、付箋とボードを使ったブレストをしてそれぞれのメンバーが挑戦したいことを突き合わせて、全員が「これ、作りたい!」と思えるものを検討します。
自由さと悪ノリ感がここでは正義。文化祭の準備さながらです。

アイデアソンの様子

縁の下の力持ち。与えられた役割を全力で演じること

アイデアソンの結果、それぞれのメンバーの得意とする能力を活かせるような役割分担になりましたが、写真撮影とグラフィックレコーディングをする記録係や夕飯の調理をする食材班といった、ハッカソンの実施上欠かすことのできない部分を進んで引き受けてくれる人も重要です。それぞれみんなが自分の役割を全力で演じていこうぜー!

影の立役者たち

腹が減ってはアレクサできぬ。夕食はチーズカレー鍋とローストビーフ!

夕食の支度もまたものづくり。サクッとこしらえてエネルギーを充填します。

同じ釜の飯

腹ごしらえが済めば速やかに各自の持ち場に戻っていくメンバーたち。
統率も仕切りもろくにしないのに、一体何が彼らをここまで駆り立てるのか。

こうして、ストイックでフルスイングなものづくりの夜は更けていきます…。

翌朝、いよいよ各グループの成果発表!

長い夜が終わり、眠い目をこすりながら作業部屋に再度集結したLab.itメンバー一同。

Lab.it #01 成果発表

楽しかったハッカソンの最後に、それぞれのチームの活動の成果をお互いに発表します。
さてさて、どんなものが出来上がったのでしょうか、見ていきましょう!

スキルの仕様に悩まされつつも、柔軟な機転で完成させたAグループ

ハッカソンのゴールを決定した当初は3つの機能を一つにまとめてスキルにしようとしたものの、機能同士が競合し合ってしまいアレクサが混乱してしまったため、途中で方針を変更。
それぞれを独立したスキルとして改めて構築を行い、最終的には見事全ての機能を作り上げました!

Aグループの開発風景

開発したスキル①:後出しじゃんけん

ユーザーの「じゃんけん○○(グー/チョキ/パー)」の発声に反応して、アレクサが常にそれに対する勝利の手を返します。
「じゃんけん」に続けて、ユーザーが規定以外の言葉を言った場合は「私の勝ちです!(歓喜)」と勝利宣言をします

開発したスキル②:幸せになれるおみくじ

ユーザーがその日1日を頑張る気持ちになれるようなおみくじです。
今日の運勢を尋ねると、事前に登録した運勢のリストの中から、ランダムで一つを読み上げてくれます。
ちなみに設定された運勢の内容は、限りなく俗っぽいです。

開発したスキル③:プリンセスアレクサンドリアの開運!不セイカク診断

アレクサからのいくつかの問いかけに対して「はい/いいえ」で回答をしていくと、
なんの根拠もエビデンスもない、限りなく不正確な診断をしてくれるという、新感覚の性格診断です。

膨大な作業量を分業とチームワークでやりきったBグループ

本レポートの冒頭に記載した通り、BグループはLab.itのWEBサイトとそのレポートを制作しました!

デザインと実装については慣れたもの…と思いきや、妥協を許さぬ自らに首を絞められ、深夜に何度も落ちそうになりながらも、お互いの作業をサポートし合って完成までどうにかこぎつけました。

Bグループの制作風景

ハッカソンを実施しながらリアルタイムで写真に納めて選定加工し、原稿を執筆して校正をかけ、すぐさま実装に落とし込むというレポート制作の進め方も、今回の参画メンバーが偶然持ち合わせたマルチさの為せる業だったと振り返ります。

そんな空中戦の作業フローで作られたと思いながら改めてご覧いただくと、また別の楽しみ方をしていただけるかもしれませんね!

【総括】LOWCALのハッカソン Lab.it 初回開催を終えて

このハッカソンの企画が立ち上がった当初は、「初回だし何も完成しないかもしれないが、それでもよければ一緒にやろう」という呼びかけからのスタートでした。
でも実際に走り出してみたら、メンバー同士が自主的にお互いに声を掛け合いながら盛り上がっていき、最終的には普段の業務に劣らぬ責任あるものづくりができたのではないかと思います。

出来上がった時の喜びも、途中の辛かったこともすべて含めて忘れられない1日(準備も含めると1ヶ月)になりました。
またやりましょう!

長いレポートになりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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